オフィスコットーネプロデュース
大竹野正典没後10年記念公演 第1弾
第16回OMS戯曲賞大賞作品
2018年10月26日(金)〜28日(日)Space早稲田
山田百次(劇団野の上/ホエイ)・杉木隆幸
2008年12月6日のマチネ。大阪はミナミの小劇場に北アルプスの極寒の吹雪を確かに感じた。孤高の登山家・加藤文太郎の最後の山行を描いた、くじら企画「山の声」。大竹野正典の劇世界との初めての出会いだった。道を失い、延々と谷筋をラッセルする加藤と後輩の吉田。劇は2人の凄絶な姿を回想を交えて淡々と描いていく。加藤は山に何を求めたのか? なぜ孤高を貫いたのか? その寡黙で確かな歩みに秘められた強烈なプライドと野心の源は? 単なる登山のドラマではない。凍える寒さと共に、人間普遍の問いが強烈なリアリティーと質量を伴って浮かび上がる。劇場を出てから早速、何人もに「絶対見た方がいい」と電話をかけた。
その翌年の夏に大竹野は、海の事故で短すぎる一生を駆け抜けて行った。だから、「山の声」は、本人の演出で観ることができた唯一の大竹野劇。40年を超す劇場通いの中でもひときわ異彩を放つ作品となった。その後も再演の機会に多く恵まれているのは嬉しい限りだ。そして今回、長年大竹野作品の上演に力を入れてきたプロデューサー・綿貫 凜自身の演出で、初演のバージョンを再現するという。早稲田の地下空間に再び極寒の吹雪は吹き荒れるのか。楽しみでならない。(敬称略)
演劇評論家 今村 修
作品概要
昭和初期の登山家・加藤文太郎の手記「単独行」などを手掛かりに彼の生き様と厳冬期槍ヶ岳での遭難事故を描いています。
2009年不慮の事故により48歳という若さで世を去った劇作家・大竹野正典さん。 彼の遺作であり最高傑作である「山の声」をくじら企画のオリジナルバージョンで上演致します。
※開場は開演の20分前 受付開始は開演の30分前
10/26(金) | 10/27(土) | 10/28(日) | |
13:00 | ◯ | ||
14:00 | ◯ | ||
18:00 | ◯ | ||
19:00 | ◯ | ◯ |
前売り開始:8月30日(木)〜
チケット料金:全自由席(整理番号付)前売・当日共 3500円
スタッフ:選曲:大竹野正典 美術:袴田長武+鴉屋 照明:阿部康子 音響:泉田雄太
舞台監督:中西隆雄 演出部:中山裕康 宣伝美術:高岡孝充(otto design) Web制作:木村友彦
制作デスク:津吹由美子 当日受付:山口 舞
主催:(有)オフィスコットーネ
協力:ECHOES/くじら企画/劇団野の上/ホエイ/後藤小寿枝/舞台美術研究工房六尺堂/流山児★事務所/レトル(50音順)
公演問い合わせ
(有)オフィス コットーネ:070(6663)1030
Space早稲田
東京都新宿区早稲田町74番地 ビューロー早稲田B1.
URL:http://www.ryuzanji.com/r-waseda.html
東京メトロ東西線早稲田駅1番出口 徒歩2分 改札口から地上へ階段を上がり右へ
すぐの角を右折、中華料理店「北京」のあるビルの地下
オフィスコットーネプロデュース
大竹野正典没後10年記念公演 第2弾
2019年2月2日(土)〜12日 シアター711
山田百次(劇団野の上/ホエイ)・有薗芳記・塩野谷正幸(流山児★事務所)
・杉木隆幸・町田マリー・柿丸美智恵・異儀田夏葉(KAKUTA)・西澤香夏
作品概要
1974年、団地でピアノを弾く音がうるさいと、男が階下の母子を刺殺する事件が起きた。
この事件をヒントに描かれた本作品は、第4回テアトロ・イン・キャビン戯曲賞佳作を受賞!
※詳細が決まりましたら11月にHPにて発表します。
オフィスコットーネプロデュース
大竹野正典没後10年記念公演 第3弾
2019年5月 東京・大阪公演予定
※詳細が決まりましたらHPにて発表します。
(有)オフィス コットーネ